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弱酸性デメリット

なんか書く

今日から始めるカルデア暮らし~FGO中級者への道~

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はい、人気に便乗した記事が始まりました
にしてもすごいっすねFGO、初期勢の僕は一年くらいでサービス終了すると思っていました。ここまで流行るとそろそろ炎上するんじゃないかなーと思ってたけど炎上とか初期からありましたね。ホントに良く続いたなこのゲーム。

それはさておいて本題について話します。このゲーム、シナリオが良いことは良く言われますが、ゲームシステムも面白いです。まぁ、僕他のアプリゲームはシャドバと難民として生活するシミュレーションゲームしか入れてないので詳しくないんですが。ただ、このゲームは説明というものが足りていないゲームなので面白さがわかるまで時間がかかります。今回は、その基本的なことをいくつかのポイントに分けて話したいと思っています。あくまで基本的な事を知っている初心者から中級者向けなので、防御バフの値を検証するような上級者と廃人にはおすすめできません。

サーヴァントの特性を知ろう
ここで懺悔すると、僕はオルレアンの時にマタ・ハリにアタッカーをさせたことがあります。当然チャージアタックを食らって即死したのですが、一つの大切な教訓を学びました。「そのキャラに似合わないことはさせるべきじゃない」
マタ・ハリはスパイなので相手の防御力を下げることに特化しています。当然攻撃力も低くアタッカーにはなれません。
今のはわかりやすいですが、星5になると素のステータスが高いのでそのような勘違いをしてしまう可能性があります。なにしろ星5雑に強いので。ただ、そういうやり方をしていると大概どこかで行き詰るので、3つの分類に分けてみましょう。アタッカー、サブアタッカー、サポートです。
アタッカーとは読んで字のごとく殴り続ける人です。例を挙げるとイスカンダルですね。
(回したけど来なかったので画像はありません)
高い攻撃力に高バフ、わかりやすいアタッカータイプです。ほとんどのバーサーカーやセイバーはここに入ります。ここで注目してほしいのは、どのような攻め方をするか、です。サーヴァントには短期決戦型と長期決戦型がいます。あるいは通常攻撃でダメージを稼ぐか、宝具でダメージを出すかの違いもあります。イスカンダルであれば宝具のダメージを伸ばすことを得意としています。だとすれば宝具を撃ちやすいようにNP上昇礼装をつけるのが良いでしょう。
サブアタッカーとは攻撃をしながらサポートもこなせるタイプです。例を挙げるなら風魔小太郎でしょうか。
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小太郎自身の攻撃力は余り高くありませんが、クイックで星を出しやすいのが魅力です。星を吸いやすいクリティカル運用で使ったり、あるいはスキルの回避付与でメインアタッカーを守れたりと器用な立ち回りができます。サブアタッカーは柔軟性が最大の魅力ですね。それにも色んな性質があります。クリティカルスターを出したり、NPの補助をしたり、スタンで相手の攻撃を止めることができます。
最後はサポートです。子安ボイスで新規を驚かせたアンデルセンがここに入ります。
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キャスターのほとんどがここに入ります。素手で殴る武闘派キャスターもいますが少数派です。ヒーラーや防御付与、そしてマーリンなどがいます。マーリンはマーリンです。あいつは別のゲームをやっています。
じゃあ、こういうのどうやって知るのかと言いますと基本的に固有スキルを見ればわかります。ほとんどのサーヴァントはキャラクターにあったスキルがあるのでそれを考えてもいいでしょう。それがだめなら素直にwikiを見ましょう。appmediaの奴は見なくていいです。「おすすめのサーヴァントは孔明」ってアイツが相性悪い奴の方が珍しいだろ!
はい、じゃあ次に行きましょう。

手札の色を考えよう
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FGOはコマンドカード五枚とNPが溜まっていれば宝具から三枚を選ぶことになります。コマンドカードは各サーヴァント5枚×3で15枚、つまり3ターンおきに入れ替わるわけです。バスタークイックアーツの三つの色があり、それぞれダメージに優れる、クリティカルスターが出やすい、NPが溜まりやすい特徴があります。チェインの最初に置くとその後のカードにもその性質が付きます。なのでダメージを稼ぎたいならバスターを最初に置くと良いわけです。また3つ同じ色を備えるとチェインボーナスとしてそれぞれの色に合った特性が付きます。一番効果が大きいのはアーツチェインでNPが20溜まるのは非常にうま味(あじ)です。
 仮にアーツチェインを構築するとして、じゃあアーツ3枚のキャラを集めればいいのか、というとそれだけではありません。なぜならアーツ3枚だけでは3×3の9枚、15分の9ではチェインボーナスの成功率は低いです。だとしたらどうするか。宝具を使います。宝具がアーツであるなら2枚だけで成功するのでぐんと成功率が上がります。宝具の色まで考えて編成を組みましょう。また、宝具を使えば同じキャラのカード3枚を集めるブレイブチェインが成功しやすくなります。宝具は溜まったら即撃つのではなく、あえて温存することも必要になります。

チャージアタックには気を付けよう
HPの下にある黄色、あれが溜まるとチャージアタックが飛んできます。サーヴァントであれば宝具を撃ってきます。宝具は防御手段が無ければ基本確殺されます。特に単体宝具の場合は大体死ぬので見捨てるのでなければ守らなくてはいけません。宝具に合わせて回避とか撃ちましょう。簡単だね。
これで終わりではありません。なぜかというと敵の中にはチャージを増やすスキルがあるので、最初の行動でチャージスキル→宝具→部隊壊滅などがあります。これのケアを忘れて死んだことはたくさんあります。じゃあ、これどうすればいいのかというとどうにもなりません。HPが半分になると使ってくる場合はあえて宝具を撃たないとかできますが基本的に予測できません。ただ、対処法はいくつかあります。例えば回避を先打ちする。これをすると相手がチャージスキルを使わない場合には損になります。使うか使わないかのリスク計算も難しいけど楽しい所ですね。単純に宝具封印やスキル封印、あるいはガッツをあらかじめ使うなども良いでしょう。

魔術礼装を工夫しよう
魔術礼装は強いです(語彙/zero)
真面目に話すと魔術礼装とのシナジーを考えるのがFGOで一番楽しいと思います。今からイベントで配られた礼装以外の恒常で手に入るのが4種類。スタンダードなカルデア制服、歴代院長が軒並み発狂しているアトラス院が作ったアトラス院制服、権力争いが日課の魔術協会の魔術協会制服、脱ぐときめんどくさそうなカルデア戦闘服です。どれも強力なスキルがあります。パーティーの内容に合ったものを選びましょう。
おすすめはカルデア戦闘服です。
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オーダーチェンジは控えとメインのサーヴァントを交換できます。マシュを引っ張ってきて防御する、有利な属性のサーヴァントを呼んでくること等ができます。また、選ばれた5枚の中のメインと控えのカード枚数は同じなのでアーツやバスター濃度を上げることができます。
またガンドもターン稼ぎには結構強力です。サーヴァントにも刺さるガンドとか、殺意マシマシの礼装とか、カルデアは戦争でもするつもりなんでしょうか。
他にもアトラス院礼装も良いですね。
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スキルターンを短縮することができることは今の所玉藻にしかできません。地味ですが、既に使った回避を間に合わせたり、宝具の回転率を上げたり非常に便利です。あと無敵があるのが便利。強い。強いけど地味。

とりあえず今回はここまで。ある程度自分のキャラが育ってくると戦略に幅ができて楽しみが増えるゲームだと思うので新規の方は頑張ってください。
人気出たら次も書くよ

全く関係ないカラデシュデッキ案

はい、また(略)
前回あれだけドビンバーン推しましたよね
デッキから全員消えました。
ゼンディカーの同盟者強すぎるからしょうがないね
また、プレインズウォーカーに対してクソザコナメクジなコントロールでいくのもやめました。時代はやっぱりミッドレンジな気がします。
じゃあ白緑ミッドレンジ作るのかと言われるかもしれません。確かに白緑安定して強いデッキでしょう。しかし、速くするなら赤緑か赤白、遅くするなら白黒や黒緑とまぁ、中々世知辛いものです。何が世知辛いって今期は青のデッキ案が殆ど見つからない。青はタコしか使うカードがない悲しみの時代がやって来ました。まさに一人去るとき。誰か使ってあげるべき、誰が?私が使います。
今ここに来期組むデッキを紹介します。デッキ案も出します。ドビンバーンは消えたので出しましょう。
白青ミッドレンジ(名称は略して書く) 
監査官4
民兵隊長3
空中生成3
ハゲ2
呪文捕らえ2
発明の天使4
奔流巨人2
ギデオン2
神聖な協力2
非実体化2
弱いカウンター2
否認1
天啓2
鯨倒す奴2
燻蒸2
土地はオーメンダール2と23枚白青で

これ勝てるの?
心配に思うでしょう。僕も心配です。
ですが手持ちの青赤幻視バーン、そして緑単ストンピィ(モダン)に割りと勝ちました(モダンの方はダブマリだったとか言えない)攻めっけのあるデッキには意外なほど粘れます。
サイドには無色カウンターとタコとアヴァシンを入れてます(やっぱりタコじゃないか……)
環境の仮想敵は白緑ミッドレンジ、赤白機体、赤緑、人間(彼岸島仕様)等を想定しています。また、サイドから入ってくるチャンドラ、ニッサに対して飛行持ちを多めに入れました。
じゃあ前回紹介しなかったカードの話を。
ハンウィアーの民兵隊長は環境の強い除去が減り、ガン攻め環境だと思ったので入れました。監査官こいつ空中生成というぶんまわりで即変身します。変身すれば4/4エンドにトークン出しながら5/5と強力なクリーチャーに早変わりします。赤にとってタフ5はほぼ二枚消費を強いることができるし、ミッドレンジには大きな牽制になるでしょう。ちなみに最高で10/10を達成しました(主人のオーメンダールより強い)荒野の確保がなくなったのは残念。
ぶんまわらなくても発明の天使で一気に頭数揃えたりハゲでバックアップしながら達成したり、消耗戦のオーメンダールだったりと最低でも少しくらいは活躍できます。除去使われたとしてもこいつに除去を使ってくれるだけですでにアドです。80円に1000円の石の宣告を使ってくれれば920円アドです。あ、やめて掌握止めて。蓄積稲妻とか熱流砲撃も止めて。
サイドからは頭数揃えられないので全抜きします。
発明の天使はミッドレンジにする理由の一つです。全てのクリーチャーのロード、除去られても平気、生き残ればライフレース壊れると強い。
空中生成エルドラージはフライヤーでありながら五マナに一気にジャンプできるのが強く、燻蒸と発明の天使を非常に有効に使いこなせます。ゼンディカー最強のコモンでしょう。
オーメンダールはストーリーに反して強いというイニストラードお笑いデーモン第2弾です。二番煎じとも言う。消耗戦に強く、発明の天使と相性が良いのもプラス。
ギデオンは強い、凄く強い。呪文捕らえも同じ感想でした。
弱いカウンターは弱いですがまぁ、プレイアブルです。革命するならカウンターを弱くするウィザーズのデベロップにおこしてくれ。まさか対抗呪文の下位互換の下位互換が出てくるとは思いもよらなかった。
溺墓の天啓はドローとしてはクソザコな気もしますが欲しいカード落とされても巨人で再利用できる、土地を伸ばしやすくできる、後半に引いても強いとまぁ、使えなくはないと思い投入。どうせ速いデッキにはドローカード抜くからそれよりもミッドレンジに強そうなカードを入れようと決めました。
空鯨捕りの一撃は占術とパワー3以上確定除去であることしかもインスタントとプレイアブルだと思えたので採用。某ティム生物を退かせないこと、スピリットに効果がないことが欠点ですかね。

さて、逆に採用しなかったカードも書きます。
無私の霊魂は正直入れたいけれどトランプルのバーゲンセールな環境だからあんまりって気もします。でも多分入れます手に入れ次第入れます。
予期は最初強いような気もしましたが土地土地土地とか言うなめくさった態度をとったのでリストラしました。神聖な協力の方が強い。
永遠の見守りは強いのですが三マナの層の厚さ、トークンを強化できない、警戒があんまり強くないなどの理由で不採用。頭数並ぶデッキなのでサイドでも除去にもなる集団的努力を優先。初期なので丸さ(無難さ)重視で。
石の宣告はソリンとか言うクソザコナメクジ石への封印天使フェチ吸血鬼が出たカードを入れることで負ける可能性が上がるのを防ぐためです。ソリンより最強のハゲ、トラフトおじさんを出せ。プレインズウォーカーにしろあるいはトラフト0マナ2/2呪禁を出せ(剣が三マナだしいけるでしょ)。
真面目な話をすると機体に触れられないからです。想定としてはそれなりに高速環境ゆえにインスタントタイミングの除去の価値が上がりました。巨人で使い回せないのもマイナス。
ドビンバーンはなんか、こう、自衛能力が弱くて……環境にあってないし。環境によって性質は変わりますけどカラデシュにアジャニャンが来たので多分ワンちゃんもないです。アジャニは猫ですけど。
単体騎手は万札ジェイスなきあとのニマナ域として期待していましたがやっぱり三点ゲインは辛かったです。回れば強いカードは民兵隊長だけで充分だった。
クリーチャー版啓示、とか言われる雲先案内人は強いことには間違い無いんですが5マナですることではねぇなぁ……ってなったのでスルー。四マナなら強かった。

ちなみにサイドチェンジについても話します。15枚書くことはしません。めんどくさい
まず基本は民兵隊長を抜きます。次に巨人に弱く、完全除去になれない非実体化を抜きます。仮に残すマッチがあるとするなら重コントロール相手にカウンターが欲しいときか後述のスピリットくらいです。
エンチャントや機体を使うデッキには陰湿な一マナディッチャを。あと無色確定一マナ陰湿カウンターを。
ミッドレンジには集団的努力と除去を増やします。努力は相手の除去系エンチャントにも触れるのが魅力です。隔離の場をぶっ壊せます。
コントロールにはタコとアヴァシンと否認を入れます。どちらもプレインズウォーカーを倒しながら回避能力や除去態勢において優れています。
また地味に復権するだろうスピリットにはドワーフのおっさん(59)を入れてダメージレースで勝ちます。このマッチアップにおいては非実体化を残す可能性もあります。霊廟や無私の霊魂をどかすため、あるいは呪文捕らえをバウンスするために有用です。
問題は黒緑高揚とティムール現出です。この二つのマッチアップは非常に苦戦することが予測されます。ミッドレンジの遅さでは後半最強になるこれらのデッキ、あとエムラクールに殺されるだけでしょう。カウンター増量は当然として、デッキによりますけどタコとアヴァシンは入れましょう。プランはぶんまわりではなくフライヤーで殴り勝つことです。ハンデス?祈りましょう。もしこれらのデッキが増えるのであれば発明の天使を減らすべきでしょう。リリアナと、イシュカナに弱いからです。イシュカナは燻蒸で処分して差し上げろ、メンヘラおばさんは知らない。また一万円しない方のジェイスを入れても良いですね。
それと一枚だけ縫い氏の移植を入れています。絆魂、警戒が多いのと守りに使えばほぼデメリットなしな所が非常に優れています。ただエムラクールの前だと全滅の憂き目にあう可能性もあるので注意しましょう。ミッドレンジが増えれば増量しても良いでしょう
最初にも言った通りコントロールは無理でした。マスカンが多すぎます。巨人サイクルニッサギデオンチャンドラリリアナエムラタコアヴァシン……。
そして受け手のデッキは人権がほとんど無いです。こうなれば攻めのデッキにカウンターを積みましょう。勝機はあります、目をつぶれば見えます、結局黒緑高揚のシェアが高くてなくなく白緑ミッドレンジを作る未来が……。首絞めに動きを止められてからの緑巨人にそのとき……人類は思い出した……される未来が。
誰かアドバイスをください。終わり

アメリカンスナイパーという西部劇

またまた後編を放置して申し訳ないがどうしても書きたいことができたので。
さて、少し前に話題になったアメリカンスナイパーを見たのだが、これが非常に興味深い内容だった。そこには「ヒーロー」についてのイーストウッド監督の考えが出ているように思えたからだ。本作は実際の人物をもとにしたこと、米軍を好意的に書いていることなどから戦争プロパガンダ映画と評価する人も多いらしい。それは勿体無い見方だ。この作品の魅力に一ミリも迫れていない。
今回はあくまで僕の解釈について話そうと思う。
あらすじは今回は書かない。みた人にしかわからないだろうしね。
本作の理解にあたっては二つの対比を用いたい。
内と外。その二つでこの映画は成り立っている。
内とは家庭でありアメリカであり戦地ではない場所
外とはイラクであり、テロが起きた場所であり戦場
その二つの描写を交互に描いてこの作品は成り立っている。
元カウボーイの主人公クリスはある日テレビでテロを見たことから強い怒りを覚えて兵士に志願する。以後テレビは外と内を繋ぐ一つの窓口として描かれる。クリスは射撃の才能を発揮し、いつしか伝説として呼ばれるようになる。ただそれは外での話、家庭という内に置いては彼はただの子を愛する父親である。むしろ外で伝説な彼は内によって弱く(脆く)なる。たとえば最初の殺人では比較的抵抗感なく殺せた子供も段々と殺すことを躊躇うようになる。それは彼に子供ができたからだ。さらに妻の存在が戦場で完全無欠な彼の行動を鈍らせる。クリスは内であることを捨てれば捨てるほど強くなるのだ。それはイラクに派遣される回数を重ねれば重ねるほど強くなる。平和なアメリカ国内でも空砲の音に驚かなくなり、日本製のトラックを注意深く観察する(これは中東のテロリストが良く日本製のトラックを用いるからだ)
印象的なシーンがある。病院に生まれたばかりの娘を見に行くシーン。泣き叫ぶ娘を気にして看護婦を呼ぶが誰も反応しない。まるでクリスは空気のようだ。クリスは怒鳴る。最初見たときにはベトナム戦争のような差別を描いたんだと解釈したが、そうとも言い切れないだろう。
クリスという兵士が平和な病院から隔離されたのだと考えるべきだ。つまり、彼はすでに外の住民になっていたわけだ。
仇であるムスタファを殺害するために2000Km離れた所から射殺するシーンで彼は外において誰にも負けないヒーローになった。すべてを終えてアメリカに、家庭に帰るクリス。ただ彼は内には変えれなかった。
このシーンは巧みである。初めクリスがテレビを見ているように映す。戦場の音が聞こえ、ニュースを見ているようだ。カメラが動きテレビの画面を映す。そこには何も映っていなかった。戦場の音はクリスの頭の中でだけ鳴り響いていたのだ。
このシーンはクリスが内の世界に戻れていないことを鮮明に描写している。
しかし、面白いのはここからだ。あるできごとから病院に行ったクリスは退役軍人と出合いその交流のうちに内での生活に適合していく。穏やかな暮らしを取り戻し良き父親になる。ただそれは外で研ぎ澄まされた感覚を失ってしまうことを意味していた。最後にクリスはあっさりと殺されてしまう。それは彼が内の住民に戻った証である。

総括するとこの物語は家庭と戦場両方にいようとした男の破滅である。ただ、それは戦争批判のためでも、戦争プロパガンダのためでもない。イーストウッドは新しいヒーローを自分の中で作りたかったのではないか。氏の代表作であるダーティハリーは内を持たない男だ。毎回女性と関係を持ってもそれが進展することはない。内を作ることが自らを弱らせるのだと直感的に理解しているように。ハリーと敵対した組織が彼の家族や恋人を人質にとることはせず彼本人を狙わなくてはいけないのもそのせいであり、だから毎回返り討ちにあうわけだ。あまり量見たわけではないがウェスタン映画やハードボイルド作品のヒーローには概してそのような印象を持つ。
しかし、クリスは違う。彼は外と内のヒーローになろうとした。それが外の敵と戦うだけよりも遥かに難しいことを理解しながら。
グラントリノもそうだが氏は新しい西部劇、そして新しいヒーローを描こうとしているのではないだろうか。
クリスの試みは失敗かもしれないが、その試みがこうして映画かされそして大ヒットしたことには大きな意味を持つだろう。


所でイーストウッド監督は女好きで有名なのだが、彼はナンパの時にアメリカンスナイパーの話をしたのだろうか。
「ほら、俺の〇〇がアメリカンスナイパーさ」とか
言ってないな。だって言わなくてもモテるから。
今回はここまで次こそ後編書くよ。またね!

この夏にお薦めしたい良作映画10選

またまたお久しぶりです、sasakunです。就活が一段落してからダラダラ放置していたのを久々に動かしました。後編書けやってなると思うけどまたそれは後で。夏休み近いのでこちらを優先することにしました。
さて、映画の名作といえばタイタニックショーシャンクダークナイトとありふれたものがあげられます。ただオススメ映画でいつも名前が出るので正直飽食気味なのは否めません。そのため今回は少し知名度は劣るが良作である作品を集めました。オススメポイントも書くので参考に。

1.四分間のピアニスト

あらすじ:ある年取ったピアニストが刑務所に慰安講演のため訪れた所、一人の囚人にピアノの才能を見いだす。児童虐待を受けていたという少女にピアノを教えていく中で反発しながらも二人は惹かれあって……
オススメポイント:ラストの四分間の演奏シーンは荒々しく型破りではあるものの人に訴えるパワーがある。抑圧怒り悲しみその他少女が感じた全ての感情を解き放ったような演奏はそれまでの時間が前座でしかなかったのだと感じさせる。手錠をされながらピアノを弾くシーンも良い。少女を演じた女優はピアノが全く弾けなかったため撮影に当たって必死に練習したらしい。プロ意識を感じる。特攻隊の役の癖に茶髪ロン毛なキムタクも少しは真似してほしいものだ。

2.グッバイ、レーニン

グッバイ、レーニン! [DVD]

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東ドイツ政府から勲章を貰うほどの著名人であった主人公の母は持病で昏睡状態に陥ってしまう。目覚めた時にはすでにベルリンの壁が崩壊し、資本主義の波が押し寄せていた!何も知らない母に伝えるとショックで今度は二度と目覚めないかもしれない。そこで主人公が考えたのは東ドイツがまだ存続していると母を騙すことだった……
オススメポイント:資本主義の波が押し寄せ、主人公の周りがすさまじい勢いで変わっていく所だろう。そのスピードから残された母親にノスタルジーを感じなくもない。ただどんどんと置いてきぼりにされていけばいくほど母はか弱く一人では生きていけない存在となっていく。いわば母親は古い時代の象徴だ。
本作はアメリカ南部の郷愁を描いた風と共に去りぬのベルリン版と言えるかもしれない。
あと自主製作映画を見せて2001年宇宙の旅のオマージュを熱く語る監督志望に対しての主人公の顔。後輩に全く知らない仮面ライダーの話を一時間程度聞かされた筆者の顔に良く似ている。

3.コンスタンティン

マーベルと並ぶアメコミ会社DCの型破りヒーローコンスタンティン。どれくらい型破りかというとDCヒーローたちの過去を集めた漫画(オリジン)で過去を明かさないという斬新なことをやらかしたヒーローだ。本作はその映画化。その特異な経歴から悪魔と戦卯彼は煙草のせいで重度の肺癌を患っていることが判明する。さすがにサタンのいる地獄に落ちたくないコンスタンティンは天国にいくための方法を模索する
オススメポイント:溢れるばかりの中二設定。デビルメイクライダンテみたいっていうとわかる人にはわかる。マーベル映画に比べていまいち評判の良くないDC映画だがこの作品はビジュアル面と脚本双方が優れている良作である。ただコンスタンティンは日本だとあまり有名じゃないのでコミック原作だと知らない人も結構いる。
あと最高級の悪魔のくせにやけに言動が可愛いサタン。正直堅苦しくてややヒステリー気味な上司の天使ガブリエルよりずっと可愛い。サタンクリニック。

4.エスケープフロムLA

エスケープ・フロム・L.A. [DVD]

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伝説のスパイであるスネークプリスケンに大頭領の娘を救出せよとの任務が下る。どうみてもチェゲバラなテロリストにたぶらかされたらしい。しかも世界を滅ぼしかねない装置のスイッチと共に。毒を打ち込まれ24時間以内に救出しなければ死ぬと宣告されたスネークの孤独な戦いが始まる
オススメポイント:クールな主人公の割にギャグみたいな状況に追い込まれること。所々笑えるところやシュールな件があるが作品全体の纏まりは優れてる。ちなみにメタルギアのスネークの元ネタである。一応前作のエスケープフロムニューヨークもあるが内容はほぼ変わらん上特にスネークの過去が明かされるとかでもないので本作から見るべし。皮肉の効いたラストは必見。

5.グットウィルハンティング

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]

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とあるMITの教授は偶然から一人の用務員が天才的な数学の才能を有していることを知る。ただその若者は心に深い傷を折っているようで知り合いの心理カウンセラーを紹介する。二人は語り合ううちにお互いの悲しい過去を知るようになり……
オススメポイント:ボーンシリーズで知られるマット・デイモンが脚本を書いた作品。自らの才能と過去から誰かを傷つけてしまい苦悩する天才を描きアカデミー賞を受賞した。信頼の形成と傷ついた心の再生について描写は劇的なものではないからこそのリアリティがある。とはいえ決して退屈なものではなく二人の会話こそがこの作品の肝であり最大の魅力だろう。
あと主人公の友達(確かベンアフレックだった)が良い奴過ぎる。「お前は宝くじの当たり券を持っている。誰もが欲しがっているそれをお前は捨てるのか?」

6.ヒート

ヒート プレミアム・エディション [DVD]

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銀行強盗のプロである主人公はいくつもの修羅場を乗り越えてきた冷徹なプロである。それを追う敏腕刑事と彼は緻密な思考戦を繰り広げる。しかし、最後の仕事の最中にある女性に恋をしたことでその一つの乱れもない計画は狂い出す。
オススメポイント:デニーロ演じる銀行強盗とパチーノ演じる敏腕刑事の思考戦も魅力だが、中盤のリアリティある銃撃戦は見物。二人の信念をかけた戦いは言葉でも銃撃戦でも変わらず熱く語りかけてくるものがある。
あとテレビ抱えながらキレるパチーノ。車上からテレビを投げ捨てるパチーノ。あまりのキレ具合に部下にどんびかれるパチーノ。
ほんとにこいつ刑事役か。

7.リアルスティール

機械同士のボクシングが流行った世界で元ボクサーの主人公は亡くなった妻の子供と再会する。資金難で困っていた主人公は息子が見つけた壊れかけのロボットによってボクシング界の新星になる。初めは主人公を憎んでいた息子との絆も取り戻し二人は協力してチャンピオンに立ち向かう。
オススメポイント:監督が同じなナイトミュージアムのように父親の威厳と、ボクサーの誇りを取り戻していく王道な作品である。ロボットの名前はアトムだがチャンピオンとの戦いで見せるガッツはどうみても矢吹丈である。ラストラウンドは必見。
リアルスティールはいいぞ。
あとNGシーンで鎖を上手く壊せず「頼むよウルヴァリーン」って主人公が呟く所(主人公役のヒュージャックマンはエックスメンのウルヴァリン役で有名)

8.レザボアドックス

レザボア・ドッグス [Blu-ray]

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全ては完璧な計画のはずだった……。銀行強盗の計画は事前に警察に知られていた。急遽隠れ家に避難した強盗団のメンバーはその理由を知っていた。チームの中に裏切り者がいる。疑心暗鬼に陥るメンバー。裏切り者は一体誰なのか?
オススメポイント:なんといってもキャラクターの濃さである。複数のキャラクターの個性と独自の美学について詳細に描いている。作品の本筋に関わらない会話も多いが、その与太話こそ本作の魅力の一つだ。(変人)タランティーノ監督作なので癖が強く人を選ぶ映画だが気に入ったのなら名作「パルプフィクション」が同じくオススメである。
あと監督が強盗団のメンバーの一人を演じてるので当ててみよう。あの監督は自分の映画に出るのが大好きだぞ!

9.再会の街で

黒人の主人公は行方不明になっていた友人を偶然見つける。かってはエリート会社員だった彼も妻子を亡くしたことにやって見ずぼらしい姿になってしまっていた。主人公は友達を助けたいと願うが、その内主人公の夫婦仲も悪化していく。友人を助けることはできるのか。
オススメポイント:「ワンダと巨像」。これは冗談じゃなく映画中で主人公と友人がワンダと巨像を遊ぶシーンが何度も出てくる。もはやステマの域を越えたダイレクトマーケティングのレベル。ただ、考察すればワンダと巨像をやっている意味のようなものがまぁあるといっちゃあるので理由はあるんだろう多分。それにしても凄い楽しそうにワンダと巨像をプレイするのである。
ゲームやったひとにはわかるがあのゲーム超楽しいんだ。
真面目な話をすると子供のように振る舞う友人に真面目な主人公がそのままではいけないと思いつつも同時に魅力を感じている所だろうか。自由にいきれたあの頃には戻れない主人公と、あの頃から大人であることをやめた友人の対比はジュブナイルな学生にこそ見てほしい。大人になること、について考えたくなる作品だ。

10.コーヒー&シガレッツ

コーヒー&シガレッツ [DVD]

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本作にはあらすじと言うものが存在しない。さらに言えば本作はオムニバス形式となっており会話の内容も一貫している訳ではない。ただコーヒーとタバコさえあれば本作の登場人物である。会話自体も他愛もないものばかりだがその退屈さがまた心地いい。言うならば映画の中に混ざった一緒に話したくなる空気だろうか。とにかく退屈な作品だが決してつまらないものではない。ほんのちょっとしたウィットと感情の機微を楽しむことができる人ならきっと面白く感じるだろう。本作は全編白黒の映画なのだがそれも魅力的な雰囲気の形成に役立っている。視覚と設定の相乗効果の賜物だろう。

さて、割りとふざけた話も多かったが選んだ作品自体は良作なのでぜひ長期休暇などの機会に手にとってほしい。またそこから良い映画との出会いがありますように。

放置してた後編はもう少ししたらかきます。もう少し待ってね。

攻殻機動隊SAC三話 ささやかな反乱ー前編 ロボットが人間の心を持つか

お久しぶりです、今日もしょうもない話を一つ

 最近、人工知能の話題を耳にすることが多くなった。それに伴いささやかな夢を持つ人も少なくない。例えば、人間の心を持つロボットが生まれるのではないか、と。例えば鉄腕アトムドラえもんみたいな。その前に今いる人間を大切にしていただきたいものだが。 
 僕が考えた結論から言うと、人間に近い知能は作れる。ただ、「心」は生まれない。これは別にセンチメンタルなわけでも、逆に悲観的な考えをしているわけでもない。これは簡単な考察によって導けると思う(実際筆者はクソ文系である)
 まず、知能に関していえば種々の問題は現状存在し、それまで人工知能の研究が進むかは疑問だが理論上作れるだろう。なぜかというと人間自体機械に類似しているから。例えば、遺伝子は生命のプログラムであり、脳は電気信号を介して動き、脳機能はハードウェア、記憶・経験などをソフトウェアと考えられる。昔読んだだけなので間違えていたら申し訳ないが、リチャード・ドーキンスの言葉を借りれば「人間は遺伝子を運ぶ乗り物」なのである。
 ただ、人間の心となると話は別だ。これは人間の心が定義不可能だとか奇跡とか言うわけではなく単純にアンドロイドと人間ではあり方が違うからである。分かりやすく置き換えよう。例えば、魚が人間と同じ知性を得たとして人間と同じ心を持つかといえばそれは難しい。数万の子供を産む魚類と少なく子供を育てていく哺乳類では、死生観文化価値観すべてが異なるだろう。民族が離れている程度であれば共感もあり得たかもしれないが、ここまで離れていては無理である。人間の共感と理解の範疇を超えている。きっと「心がない」とか「人でなし」とかいうだろう(実際人ではないが)
 アンドロイドも同じだ。ましてや相手は生物として定義であり意義である「子孫を残す」という前提がない。アンドロイドはあくまで非生物であることを忘れてはいけない。では、子供を作るようにプログラムすればいいじゃん、というとそんな簡単にもいかないだろう。プログラムの複製は簡単だと思うが遺伝子ほどの多様性、そして遺伝子の交配などをどうやって実現するのか。これがなければ個人を生むのは難しい。すべての行動を単一の教育されたアルゴリズムで答えることになるだろう。そこに心があるのかは定義にもよるが心という言葉の普段の用法からすれば似つかわしくはないだろう。
 ぼくは思うんだが人間は「知性あるものは人間と同じ心」を持つのだという傲慢を持つようになってしまったのではなかろうか。これは傲慢である。よくある「人間になりたがるロボット」が僕は嫌いで、その中に人間至上主義を見るからだ。

 さて、ここまで話してまだ本題に入っていないわけなのだが、さすがに長すぎるので一端区切ろうと思う。文字ばっか読むと疲れるし、プレビュー数稼げるし
 では、今回話したいことは何かというと、「アンドロイドで人間の心をどうやって再現するか」ということだ。さっきアンドロイドで人間の心はできないじゃん、って突っ込まれると思うが、そうではない。アンドロイドに心がなくても「人間」を再現することは可能だ。会話パターンさえ組めれば30分程度の会話なら今でさえ70パーセントを超える人間と違和感なく会話する人工知能は存在する。そこに心がこもってないと批判するのは簡単だが、心など誰にも見えないのである(中国人の部屋とか哲学的ゾンビみたいで興味ある人は調べてね)。会話パターン、行動の規範怪しまれない程度の個体差(趣味嗜好など)すべてのアルゴリズムを完璧
にできるなら、「人間」は作れる
 攻殻機動隊一期三話「ささやかな反乱」ではそれに対する面白いアプローチをしていた。これと、そして物語の結末は非常にそそられるものがあり攻殻SACの中で一番気に入っているエピソードである。それをぜひ紹介したい。
 
 
今回は生存(はてなブログ的な意味で)報告のために書きました。つづきは少し遅くなるのでまあ、お待ちください。なんというか就活の話をブログのトップに置きたくなかったんです許してください。
 またね!
 

「亜人ちゃんは語りたい」を語りたい

このブログが始まって数日が経ちました。まぁ、大ヒットって感じではありませんけど読んでくださる方もいるようで大変ありがたく思います。
と感謝の言葉はこのくらいにしまして早速本題の方に移らせて頂きます。

さて、東浩紀が言うにはオタク文化はキャラクター文化であるらしい。本筋のストーリーよりもその中で動くキャラクターの方に関心がいくそうだ。世に溢れる二次創作を見るにその傾向は否定できないだろう。つまりそこでライターは頭を振り絞り魅力的なキャラクターを書こうとしているわけだが、最近(気がついてないだけで最近ではないのかもしれないが)はいわゆるテンプレ的なキャラクターが増えてきたように思える。例えば、ツンデレとか無口っ娘とかそういう有名な属性をキャラクターにつけてあまつさえタイトルにまでしてしまう。そこには作者が書きやすいという利点があると共に読者は選びやすいという利点がある。
よくあるオタク文化に疲れた人の中ではこういうのを嫌う人もいて、「皆同じようなキャラクターに見える」のだそうだ。
そうしたいわゆるテンプレ作品は残り続けるのだろうか?そしてつまらない作品ばかりになるのだろうか?
僕は前半は正しいと思う。指輪物語が大ヒットになったとき指輪の件だけ訂正しただけのパクリ小説が売れに売れたという。ポップカルチャーなんていつの時代もそんなものである。
しかし、後半は正しくないだろう。ロミオとジュリエットを現代風にアレンジされたウェストサイドストーリーなど既存の属性、キャラクターを元に良い話が書けないなんてあり得ないだろう。

長いこと書いてきたわけだが今回紹介するのはペトスさんの「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」だ。本作品では吸血鬼、サキュバス、雪女などの既存の属性を用いながら良質なエンタメ作品として昇華している。
ではあらすじから。

あらすじ
高橋鉄男は大学時代に亜人についての研究をしようとしていたがそれは実現出来なかった。
しかし、赴任してきた柴崎高等学校で四人の亜人に奇跡的(本作では亜人はアルビノのような特異体質に近く絶対数が少ないのである)に遭遇する。ヴァンパイアのひかり、雪女の雪、デュラハンの京子、そして教師である佐藤先生。
高橋鉄男は語りたい。亜人ちゃんと語りたい。

書評 
本作の魅力としてあげたいのが設定の練り込みの量である。テンプレ的な属性である亜人を伝承から生理現象、その属性を踏まえた本人の性格などあらゆる方向から考察され、地に足がついたキャラクターを描いている。特異な性質を持つ彼女らだが二次性徴に悩む思春期の女の子(一名を除く)のリアルがある。例えば、デュラハンの京子は恋愛に悩み、雪女の雪は自分の能力が誰かを傷つけてしまうのではないかと恐れている。
そんな少しだけ違う彼女たちが学校という社会生活の中で普通の人たちからどう受け入れられるか、あるいは衝突したときにどう解決するかがこの作品のメインテーマだ。本作は基本コメディではあるがこのメインテーマについて安易な妥協はない。一方で、過度にシリアスにならず胃を痛めることもないので安心して欲しい。
また、主人公がカッコいいのも本作の魅力である。カッコいいというのは例えば亜人の悪口を言った奴をボコボコにする、みたいなカッコよさではない。亜人ちゃんの悩みを聞き解決策について一緒に考えたり、粘り強く対話を続けたりする大人のカッコよさだ。そういう一歩引いた良き理解者としての在り方は教師という設定だからこそできた話だろう。

本作はかなり小さく纏まっていて基本一話完結、長くても一巻の中で話は終わるので是非一巻手にとって読んでみて欲しい。僕も「あーまたテンプレラブコメかよー」とか思いながら一巻を試し読みしたところ思わぬカウンターパンチを食らった。
とはいえ、漫画の展開はジェットコースター並みに急なこともあるので次の巻から黒人のヴァンパイアハンターがやって来たり主人公が闇の力に目覚めたり、やけに魚顔のヒロインが転校してきたりイケメンヴァンパイアとの禁断の恋愛(笑)が始まっても本ブログは一切の責任を負わないからそのつもりで。

この記事の評判を見てから記事の形式を変えようかと思います。意見くださるとうれしいです。
ではまた次の記事で。
じゃあね!

短評~「目には目を」

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漫画の紹介すると言ったな。いや、当初はそのつもりだったんですけどあれのレビューも書きたいこれのレビューも書きたい時間が足りないと色々な問題に遭遇していまして書くに足る充分な内容が書けなかったので内容が出来上がってて短いこちらの映画を紹介したいと思います。マイナー目な作品を紹介するという目的は果たしてるしね!

さて、本作「目には目を」は1958年に公開されたフランス映画である。役者名は限りなく省いて書きたい。この作品のメインは二人だけであり固有名詞を出す意味に乏しいからだ。なのでここは医者と商人という職業であらすじを書きたい。

あらすじ
フランス人である主人公は異国で医者をしていた。就業が終わって自宅に帰りさて寝ようかといった所で商人から電話がかかってくる。商人の妻が病気で治療してくれというのだ。医者は酒を飲んでいたというのもあり坂の下の病院に行くように言う。
次の日医者が病院に行こうとするとその途中に故障した自動車が放っておかれていた。どうやら商人の車が故障してしまったらしい。病院で医者は商人の妻が亡くなったことを知る。同僚から主人公の医者であれば助けられたと言われ罪悪感に囚われる。
そして、その瞬間から商人の復讐が始まった。
商人は巧みに医者を異国のなかでも特に厳しい場所、砂漠地帯に誘い込む。帰る手段をなくしてしまった医者は砂漠の横断を決意する。
商人は医者に同行するとあらゆる手段で彼を翻弄する。水もつき、道も分からなくなり、誰も信じられない砂漠の極限状態の中で苦しむ医者。
最後に医者は殺してくれと商人に頼む。
その時に商人は怒りを露にする。
助けられたのに放置された者の気持ちがわかったか、と。そして、商人はある方向を指差す。今度こそ真実の道でありここを抜ければ砂漠をぬけ出せると言う。
その次の瞬間、隙をついて医者は手にしたメスで商人を切りつける。医者は言う。嘘をつけ、本当の道を教えれば助けてやる。
形勢逆転だ。商人はさっき指差した方向とは別の方向に歩き出す。医者は満足して彼の後を追うが、途中で商人は倒れてしまう。商人はこの道をまっすぐ歩けば町にたどり着けると言う。 
言われた通りの道を歩き続ける医者。
カメラが医者の進む方向のずっと先を映し出す。
その先には延々と砂漠が広がっていた。

短評
本作は復讐を題材としていながらとても後味が悪い。この作品には明確な悪人が存在しないからだ。
医者は勤務外であり酒を飲んでいたんだから診察しないのも正しい。しかし、急患を無視したのは間違えているかもしれない。
商人は妻を失ったのは車の整備が出来てなかったからで医者を恨むのは間違えているかもしれない。しかし、頼りにしたのに会うこともせずに断った医者を恨むのは正しくもあるだろう。
誰もがある意味で間違えていて一方で正しい。それが疑心暗鬼と相手への無理解によってどんどん悪い方向に傾き誰も救われない悲劇的な結末に落ち込む。この作品の妙はそこだろう。普通の人がちょっとしたことから凄惨な物語に巻き込まれていく。そして悲劇的な結末に至るのを誰も止められない。
これって~が一方的に悪いでしょ、~すればよかったのに、って言うのは正しくない。それは宗教で戦争するなんて馬鹿でしょ、って言う人と同じだ。我々が視聴者という神の視点からではなく、当事者になったとき本作と類することが現実で起こったときも同じことが言えるだろうか。

それで今回の映画の教訓なのですが、車はちゃんと整備しようね!ということです。
以上、短評でした。