弱酸性デメリット

なんか書く

この夏にお薦めしたい良作映画10選

またまたお久しぶりです、sasakunです。就活が一段落してからダラダラ放置していたのを久々に動かしました。後編書けやってなると思うけどまたそれは後で。夏休み近いのでこちらを優先することにしました。
さて、映画の名作といえばタイタニックショーシャンクダークナイトとありふれたものがあげられます。ただオススメ映画でいつも名前が出るので正直飽食気味なのは否めません。そのため今回は少し知名度は劣るが良作である作品を集めました。オススメポイントも書くので参考に。

1.四分間のピアニスト

あらすじ:ある年取ったピアニストが刑務所に慰安講演のため訪れた所、一人の囚人にピアノの才能を見いだす。児童虐待を受けていたという少女にピアノを教えていく中で反発しながらも二人は惹かれあって……
オススメポイント:ラストの四分間の演奏シーンは荒々しく型破りではあるものの人に訴えるパワーがある。抑圧怒り悲しみその他少女が感じた全ての感情を解き放ったような演奏はそれまでの時間が前座でしかなかったのだと感じさせる。手錠をされながらピアノを弾くシーンも良い。少女を演じた女優はピアノが全く弾けなかったため撮影に当たって必死に練習したらしい。プロ意識を感じる。特攻隊の役の癖に茶髪ロン毛なキムタクも少しは真似してほしいものだ。

2.グッバイ、レーニン

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東ドイツ政府から勲章を貰うほどの著名人であった主人公の母は持病で昏睡状態に陥ってしまう。目覚めた時にはすでにベルリンの壁が崩壊し、資本主義の波が押し寄せていた!何も知らない母に伝えるとショックで今度は二度と目覚めないかもしれない。そこで主人公が考えたのは東ドイツがまだ存続していると母を騙すことだった……
オススメポイント:資本主義の波が押し寄せ、主人公の周りがすさまじい勢いで変わっていく所だろう。そのスピードから残された母親にノスタルジーを感じなくもない。ただどんどんと置いてきぼりにされていけばいくほど母はか弱く一人では生きていけない存在となっていく。いわば母親は古い時代の象徴だ。
本作はアメリカ南部の郷愁を描いた風と共に去りぬのベルリン版と言えるかもしれない。
あと自主製作映画を見せて2001年宇宙の旅のオマージュを熱く語る監督志望に対しての主人公の顔。後輩に全く知らない仮面ライダーの話を一時間程度聞かされた筆者の顔に良く似ている。

3.コンスタンティン

マーベルと並ぶアメコミ会社DCの型破りヒーローコンスタンティン。どれくらい型破りかというとDCヒーローたちの過去を集めた漫画(オリジン)で過去を明かさないという斬新なことをやらかしたヒーローだ。本作はその映画化。その特異な経歴から悪魔と戦卯彼は煙草のせいで重度の肺癌を患っていることが判明する。さすがにサタンのいる地獄に落ちたくないコンスタンティンは天国にいくための方法を模索する
オススメポイント:溢れるばかりの中二設定。デビルメイクライダンテみたいっていうとわかる人にはわかる。マーベル映画に比べていまいち評判の良くないDC映画だがこの作品はビジュアル面と脚本双方が優れている良作である。ただコンスタンティンは日本だとあまり有名じゃないのでコミック原作だと知らない人も結構いる。
あと最高級の悪魔のくせにやけに言動が可愛いサタン。正直堅苦しくてややヒステリー気味な上司の天使ガブリエルよりずっと可愛い。サタンクリニック。

4.エスケープフロムLA

エスケープ・フロム・L.A. [DVD]

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伝説のスパイであるスネークプリスケンに大頭領の娘を救出せよとの任務が下る。どうみてもチェゲバラなテロリストにたぶらかされたらしい。しかも世界を滅ぼしかねない装置のスイッチと共に。毒を打ち込まれ24時間以内に救出しなければ死ぬと宣告されたスネークの孤独な戦いが始まる
オススメポイント:クールな主人公の割にギャグみたいな状況に追い込まれること。所々笑えるところやシュールな件があるが作品全体の纏まりは優れてる。ちなみにメタルギアのスネークの元ネタである。一応前作のエスケープフロムニューヨークもあるが内容はほぼ変わらん上特にスネークの過去が明かされるとかでもないので本作から見るべし。皮肉の効いたラストは必見。

5.グットウィルハンティング

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]

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とあるMITの教授は偶然から一人の用務員が天才的な数学の才能を有していることを知る。ただその若者は心に深い傷を折っているようで知り合いの心理カウンセラーを紹介する。二人は語り合ううちにお互いの悲しい過去を知るようになり……
オススメポイント:ボーンシリーズで知られるマット・デイモンが脚本を書いた作品。自らの才能と過去から誰かを傷つけてしまい苦悩する天才を描きアカデミー賞を受賞した。信頼の形成と傷ついた心の再生について描写は劇的なものではないからこそのリアリティがある。とはいえ決して退屈なものではなく二人の会話こそがこの作品の肝であり最大の魅力だろう。
あと主人公の友達(確かベンアフレックだった)が良い奴過ぎる。「お前は宝くじの当たり券を持っている。誰もが欲しがっているそれをお前は捨てるのか?」

6.ヒート

ヒート プレミアム・エディション [DVD]

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銀行強盗のプロである主人公はいくつもの修羅場を乗り越えてきた冷徹なプロである。それを追う敏腕刑事と彼は緻密な思考戦を繰り広げる。しかし、最後の仕事の最中にある女性に恋をしたことでその一つの乱れもない計画は狂い出す。
オススメポイント:デニーロ演じる銀行強盗とパチーノ演じる敏腕刑事の思考戦も魅力だが、中盤のリアリティある銃撃戦は見物。二人の信念をかけた戦いは言葉でも銃撃戦でも変わらず熱く語りかけてくるものがある。
あとテレビ抱えながらキレるパチーノ。車上からテレビを投げ捨てるパチーノ。あまりのキレ具合に部下にどんびかれるパチーノ。
ほんとにこいつ刑事役か。

7.リアルスティール

機械同士のボクシングが流行った世界で元ボクサーの主人公は亡くなった妻の子供と再会する。資金難で困っていた主人公は息子が見つけた壊れかけのロボットによってボクシング界の新星になる。初めは主人公を憎んでいた息子との絆も取り戻し二人は協力してチャンピオンに立ち向かう。
オススメポイント:監督が同じなナイトミュージアムのように父親の威厳と、ボクサーの誇りを取り戻していく王道な作品である。ロボットの名前はアトムだがチャンピオンとの戦いで見せるガッツはどうみても矢吹丈である。ラストラウンドは必見。
リアルスティールはいいぞ。
あとNGシーンで鎖を上手く壊せず「頼むよウルヴァリーン」って主人公が呟く所(主人公役のヒュージャックマンはエックスメンのウルヴァリン役で有名)

8.レザボアドックス

レザボア・ドッグス [Blu-ray]

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全ては完璧な計画のはずだった……。銀行強盗の計画は事前に警察に知られていた。急遽隠れ家に避難した強盗団のメンバーはその理由を知っていた。チームの中に裏切り者がいる。疑心暗鬼に陥るメンバー。裏切り者は一体誰なのか?
オススメポイント:なんといってもキャラクターの濃さである。複数のキャラクターの個性と独自の美学について詳細に描いている。作品の本筋に関わらない会話も多いが、その与太話こそ本作の魅力の一つだ。(変人)タランティーノ監督作なので癖が強く人を選ぶ映画だが気に入ったのなら名作「パルプフィクション」が同じくオススメである。
あと監督が強盗団のメンバーの一人を演じてるので当ててみよう。あの監督は自分の映画に出るのが大好きだぞ!

9.再会の街で

黒人の主人公は行方不明になっていた友人を偶然見つける。かってはエリート会社員だった彼も妻子を亡くしたことにやって見ずぼらしい姿になってしまっていた。主人公は友達を助けたいと願うが、その内主人公の夫婦仲も悪化していく。友人を助けることはできるのか。
オススメポイント:「ワンダと巨像」。これは冗談じゃなく映画中で主人公と友人がワンダと巨像を遊ぶシーンが何度も出てくる。もはやステマの域を越えたダイレクトマーケティングのレベル。ただ、考察すればワンダと巨像をやっている意味のようなものがまぁあるといっちゃあるので理由はあるんだろう多分。それにしても凄い楽しそうにワンダと巨像をプレイするのである。
ゲームやったひとにはわかるがあのゲーム超楽しいんだ。
真面目な話をすると子供のように振る舞う友人に真面目な主人公がそのままではいけないと思いつつも同時に魅力を感じている所だろうか。自由にいきれたあの頃には戻れない主人公と、あの頃から大人であることをやめた友人の対比はジュブナイルな学生にこそ見てほしい。大人になること、について考えたくなる作品だ。

10.コーヒー&シガレッツ

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本作にはあらすじと言うものが存在しない。さらに言えば本作はオムニバス形式となっており会話の内容も一貫している訳ではない。ただコーヒーとタバコさえあれば本作の登場人物である。会話自体も他愛もないものばかりだがその退屈さがまた心地いい。言うならば映画の中に混ざった一緒に話したくなる空気だろうか。とにかく退屈な作品だが決してつまらないものではない。ほんのちょっとしたウィットと感情の機微を楽しむことができる人ならきっと面白く感じるだろう。本作は全編白黒の映画なのだがそれも魅力的な雰囲気の形成に役立っている。視覚と設定の相乗効果の賜物だろう。

さて、割りとふざけた話も多かったが選んだ作品自体は良作なのでぜひ長期休暇などの機会に手にとってほしい。またそこから良い映画との出会いがありますように。

放置してた後編はもう少ししたらかきます。もう少し待ってね。